Fenrir INSIGHT

光をつくる存在として
プロジェクトリーダーが導く未来

2019.9.30

自社開発、共同開発の2軸によって、ユーザーにハピネスを届けるフェンリル。
お客様と共にサービスをつくりあげる共同開発では、デザインから開発、テスト、運用までを一貫して提供している。

そうした現場において、共同開発案件を取りまとめる“プロジェクトリーダー”の存在は、クライアントとの信頼関係構築はもちろん、デザイナー、エンジニアをはじめとする社内のチームメンバーが、最善の答えに向かえるように導く重要なポジションだ。

デザインと技術にこだわり、ユーザーをハピネスにするというフェンリルの使命に最前線で向き合うプロジェクトリーダーは、自身の役割をどのように感じているのか。
前後編の二回に渡り、プロジェクトリーダーたちの素顔に迫る。

後編となる今回迎えたのは、ウェブアプリの開発を行うウェブアプリケーション共同開発部より、プロジェクトリーダーを経て現在はマネジメントに携わる丸尾、エンジニアとしての高いスキルを活かしプロジェクトリーダーへの道へと歩みだした西山。

彼らが日々対峙している課題や葛藤、理念などを通し、フェンリルのプロジェクトリーダーとしてのあるべき姿を紐解いていく。

新しいチャレンジをはじめる場所

まずはこれまでのキャリアについてお聞きしたいのですが

丸尾:新卒でゲーム会社に入って、プライズ機のソフト開発エンジニアを5年ほどしていました。2社目の会社からWeb開発に携わるようになって、そのときのメンバー数人で立ち上げた会社に移ってからは、携帯用キャリアのコンテンツをメインに開発していました。
私が仕事をはじめた当時はまだスマホはなくて、携帯の有料コンテンツを制作していました。無料のアプリがたくさんある今では考えられないですけど、その当時は当たり前のように有料のコンテンツが買われていた時代でしたね。

西山:私は新卒で入った会社でWebアプリケーションのバックエンド開発をしていて、途中からiOSの方の開発もするようになったという感じです。丸尾さんはいつごろからアプリ開発をするようになったんですか?

丸尾:立ち上げから携わった3社目で7,8年過ぎた頃にスマホが登場して、アプリも急速に浸透していったんですけど、その会社では携帯コンテンツの保守運用を続けていたんです。スマホアプリに関しては社内に対応できるスタッフがおらず外部に委託するという状況で、新しい技術への転換ができずにもどかしい想いをしました。なので、西山さんのように最初からアプリ開発に携わっていたわけではないですね。

西山:私の場合は入社後半年でOJT担当の先輩が退社してしまって、ほとんど指導を受けることができなかったんですけど、今思えば、独力で色んなスキルを身につけるために努力したことが身になっているのかなと思います。

次のキャリアを築く場所としてフェンリルを選ばれた理由は何ですか?

丸尾:先ほどの話と繋がるんですけど、前職では新しいビジネスモデルに乗り切れなかったというのがあって、「転職をするならチャレンジングな会社に」という想いがありました。それで色々調べているなかでフェンリルを知ったんですけど、フェンリルは前職の会社と同時期に会社を立ち上げていながら、時代やビジネスモデルの変化、技術的な変化に対応しながらどんどん拡大している会社という印象を受けました。 Sleipnirをつくっている会社ということも後押しになって、フェンリルへの転職を決めたんです。

西山:前職では開発のほとんどが自分1人で完結するもので、2年ほど経ったときに自分の成長スピードの鈍化を感じはじめていました。スキルを高められるような会社に転職したいと考えていくつか選考を進めていたんですけど、フェンリルの面接が一番盛り上がったんです。形式的なことよりも、技術のことをたくさん話すなかで、ここで働けばもっと成長していけると感じたことが決め手になったと思います。

丸尾:私も面接のときに、どちらかというと雑談のような感じで技術の話をあれこれできたのが印象に残っていますね。その時の空気感で、社内のスタッフ同士でもこういう議論をしているんだというのを感じることができましたし、勉強会なども頻繁にしていると聞いて関心が高まりました。

フェンリルに入社してからご自身の中で変化はありましたか?

丸尾:前職では、メンバーの個人スキルに依存していたところがあって、技術にもかなりばらつきがありました。極端に言うと、「できる人だけが残ってできない人は辞めてもらっていい」というような風潮もあったので、メンバー間で協力しあって成長していくフェンリルの社風は魅力的でした。全体のレベルをあげていくということをみんなで考えていて、勉強会へも頻繁に参加しているのを見て自分の意識も変わりました。情報の共有が重要視されていることも私の中では大きかったですね。

西山:前職の時は、会社の売り上げやコストなどについて社員に共有される機会が少なかったので、自分がどういう状況で仕事をしているのか、あまり分かっていなかったんです。でもフェンリルに入ってからは、プロジェクト報告書などで利益率を知ることができて、稼働しすぎたら利益が落ちるとか、いくらで受注をしているというのを知ったうえで業務にあたるというのが身につきました。キャリアアップのためにも、会社の利益を上げて自分の評価につなげたいということも意識するようになりましたね。

プロジェクトリーダーとしての責任

エンジニアからPLへの転換期はいつごろだったのでしょうか

丸尾:前職は人数の規模がそこまで大きくなかったので役職なども特になくて、エンジニアをしながらお客様の対応をしたり見積もりをつくったり、気がついたらPLのようなことを自然とやるようになっていました。PLになりたいと思っていたわけではないんですが、いざやってみると、お客様と密に接しながらつくっていくという、エンジニアとはまた違ったおもしろさがあって、そのまま進んできた感じです。

西山:私はフェンリルにもエンジニアとして入社をしていて、PLを目指していたというわけではありませんでした。半年ほど前に、ある案件でPLのサポートのようなことをする機会があって、先輩に「このままPLをやってみたら?」と打診されたことがきっかけです。自分のやりたいことの比重としてはまだエンジニアの方が大きかったんですけど、PLの経験は成長につながる部分も大きいですし、チャレンジしてみることにしました。

フェンリルのPLとして新たなスタートを切ってから向き合った課題についてお聞かせください

丸尾:長くエンジニアをしていて、PLになってからもコードを書いていたので、フェンリルに入社した直後は、完全にメンバーに任せるということが想像できなかったんです。ですから一番最初の案件では、設計のときにエンジニアと一緒にコードを考えながら進めていたんですが、それだと他の業務が滞ってしまってPLの仕事が回らないんですよね。どうしようかと悩んでいたんですけど、エンジニアのスキルの高さを目の当たりにして、早い段階で「コードのことはエンジニアに任せても大丈夫」と安心できました。そこからはPLとしての仕事に集中できるようになりましたね。

西山:私はまだPLの経験が浅いので、自分のやり方も模索しているところではあるんですけど、メンバーのモチベーションをどう上げていくかということに課題感があります。都度目標を共有したり、権限を譲渡してメンバーに任せたり、色んなことを試している段階ですね。

丸尾:西山さんがPLになる前に、大きい案件のSEをしてもらったときがあって、その時からエンジニアをまとめたり、設計の方針を決めたり、色んなことを任せられる安心感がありました。なのでPLとしてのスキルは当初から申し分なかったと思いますよ。

西山:当時は丸尾さん含め本当に大変な案件に携わっていたので、とにかく何とかしたいという気持ちでしたね。あの時、丸尾さんはPLとして他のメンバーの誰より大変な思いをされていて、体力的にも精神的にもつらかったはずなんですけど、メンバーに対して声を荒げたりすることはなくて、本当にすごいなと思いました。

丸尾:たしかに大変ではありましたね…。でも、メンバーが疲弊している時に一緒になってしんどい顔をしていても仕方ないので、顔に出さないように意識はしていました。そういうところに気がついてくれていたのはうれしいですね。

仕事のやりがいやモチベーションについてお聞かせください

丸尾:個々のスキルが高いフェンリルのデザイナー、エンジニアと一緒にプロジェクトを成功に導いていくというのは本当に楽しいです。正直なところPLの仕事は体力的にもハードな面が多いですけど、お客様に「また仕事がしたい」と言っていただけるときは最高に気持ちがいいですし、そういうところで高いモチベーションを保てているのかなと思います。

西山:私自身わりとビジネスライクな考え方ではあるので、どうすればコストが下がって利益率が上がるかを考えて実践していくのが楽しいです。いかに効率よく案件を進めていくかなど、人員配置を含めて組み立てていって、それがうまくいったときはやりがいを感じます。もう少しつっこんだところを言うと、メンバーのことを考えた行動が自分の評価にもつながって、ひいては自分の給与面につながるというところも、大きいモチベーションになっています。

丸尾:大変なことは多いけど、チームのメンバーに救われることはたくさんあります。たとえば、目標を立てても自分1人の気持ちだけでは長続きしなくて嫌になってくるんですけど、まわりの人に相談するなかで色んな影響を受けて、自分のモチベーションを上げていったり。1人では仕事はできないので、いかに多くの人を巻き込んでいくかというのをいつも考えています。

ハピネスを生み出すために

チームメンバーとの関わりのなかで意識されていることは何かありますか?

丸尾:開発がはじまると、エンジニア一人ひとりの適性を見ながら役割を決めていくことが多いんですけど、PLが決めたことが絶対というわけではなくて、エンジニアからの意見も尊重するようにしています。配置を変えてみたり、納得してもらえるまで説明したり、結局はやらなければいけないことですけど、メンバーが不満を持ったまま仕事をするということがないように心がけていますね。

西山:納得して仕事をしてもらうというのは意識しますよね。 プロジェクトを進めるうえで、エンジニアは自分が考えるベストな技術で仕事をしたいという想いをそれぞれ持っていますが、コスト面でどうしても実現できないということもあるんですよね。そういう状況になった時、ただ単に「それはできない」と言うのではなくて、プロジェクトの特性や利益率について説明をして、こちらから出せる情報を包み隠さずに話して分かってもらうというのは大事にしています。

丸尾:自分の意思を伝えてくるエンジニアもいれば、あまり意見を言わないエンジニアもいますしね。言わないからといって不満がないとは思っていないので、1on1ミーティングなどでサポートできるようにしています。それぞれに色んな目標がありますけど、会社に貢献することだけではなくて、個々のやる気が出る目標を一緒に考えて設定することに時間をかけています。

フェンリルではデザインにこだわって開発を進めていますよね

西山:フェンリルに入社するまでに仕事をしたデザイナーとは比べ物にならないと思うほど、フェンリルのデザイナーはあらゆるスキルが高いと感じていますね。 エンジニアとして仕事をしているときにも感じていたことですけど、フェンリルのデザイナーは、技術面においても知識があるので、エンジニアの気持ちに寄り添ってくれるというのも大きいんです。デザインを論理的につきつめて、それを社内のメンバーやお客様に伝えられる力をみんなが持っているのが素晴らしいといつも思います。

丸尾:お客様からのヒアリングで要望を伺ったときに、単純に「こういうことができる」だけではなくて、デザインの面からもアプローチできるというのは本当に強みになります。打ち合わせの席でも、その場でデザイナーから色んな提案をしてくれるので、お客様にとっても安心材料になっていると思います。

西山:お客様はフェンリルのデザインに対して信頼をしてくださっているので、お客様とデザイナーがやりやすいようにコミュニケーションの場をつくったりというのは心がけるようにしています。お客様もフェンリルと同じ目線でコミュニケーションしてくださるので、共同開発という立場で一緒にものづくりをしている実感があります。

丸尾:そうですよね。お客様やユーザーのハピネスにつながるという意味でも、デザイナーが安心してものづくりができる場をつくっていくことも、PLに求められる役割だと思います。

PLとしてこの先チャレンジしていきたいことは何でしょうか

丸尾:個人的な目標でいうと、今はマネジメントの領域が多いので、メンバーがいかにストレスなく仕事をできるか、やりがいを持って取り組んでくれるか、最高のパフォーマンスを出してもらえるかを考えていきたいです。 もっと大きな軸で考えると、これまで多くのことを経験してきたメンバーの知見やスキル、アイディアを活かして、自社案件にもチャレンジしていきたいですね。

西山:PLとしてはまだまだ勉強の日々で実現できていないことがたくさんありますが、いずれはまたエンジニアとして開発に携わりたいという想いもあります。フェンリルのPLとして色んな経験を積むことは、エンジニアとしての仕事に活かされることもたくさんあると思うので、すぐにというわけではないですが。今後のことはまだ分からないですけど、今は精一杯PLの仕事に向き合って、将来自分のプラスになるように考えたいです。

丸尾:PLとして高みを目指していくだけではなくて、西山さんのようにもう一度エンジニアをするという選択もすごくいいと思いますよ。PLの経験は必ずプラスになるので、PLとして活躍している人も、これからPLを目指す人も、色んな可能性を模索していってほしいです。そうすることで、フェンリルが生み出すものはより質の高いものになっていきますし、ひいては業界全体の底上げにも繋がっていくのではないでしょうか。

西山 直樹 Naoki Nishiyama / 丸尾 浩嗣 Hiroshi Maruo